「ちいさい秋みつけた」のコード進行を分析!

秋の紅葉と夕陽

今回は、馴染み深いメロディで誰もが知っている「ちいさい秋みつけた」のコード進行を分析したいと思います。

僕もまだまだ音楽の勉強中なので、完璧な解説とまではいきませんけれど…。

ちいさい秋みつけた

誰もが知る有名な曲ですね!

まず、この曲の詳細を書きたいと思います。

作詞はサトウハチローさん

作曲は中田喜直さん

お二人とも戦前の生まれですので、日本的な音楽と、西洋的な音楽が混ざり合った、和洋折衷な曲が出来上がったような気がします。

発表は1955年で、NHKの特別番組「秋の祭典」のために作曲されました。

日本の歌100選にも選ばれている、文字通り日本を代表する曲の1つです。

当初は、番組内限定の曲だったとか。

今まで残って本当によかったですね。

「ちいさい秋みつけた」のコード進行

大まかな分析

最初と最後のコードがEmですので、曲のキーはEマイナースケールとなります。

Eマイナースケールのダイアトニックコードは、Em F#dim G Am B7 C D です。

コード譜ですから、調合は書いてありませんが、「#」1つとなります。

どこか物悲しい雰囲気が出ているのはマイナーキーの曲だからですかね。

※ここからのコード進行の分析には、アラビア数字を用います。

1段目

最初の4小節はイントロになります。

| Em | B7 | Em Am6 | Em B7|

さて、このコード進行を見ていきましょう。

1小節目はトニックであるEm

2小節目はドミナントのB7

3小節目は Am6 ですが、これは F#m7-5 とも取れます。

なぜなら、○m6 = □m7-5 (□は○の長6度上、短3度下)という法則があるからです。

ここでは、Am6として受け取り、サブドミナントになっているとしましょう。

4小節目は1小節目と2小節目のようにドミナントモーションになっています。

つまり

| 1 | 5 | 1 4 | 1 5 |

というコード進行になっているかと思われます。

2段目

ここから聞き馴染みのあるメロディが始まります。

コード進行は | Em | B7 | Em | C B7 | となっています。

ほとんどイントロと同じですが、最後の小節が違いますね。

Em → C になっています。

これは ダイアトニックの6番目のコードですので、3小節目と4小節目は1 → 6 → 5 というコード進行になっています。

ちなみに5 に当たる B7 の前に F#m7-5 を入れると、 1 → 6 → (2) 5 となるのでジャズっぽくなるかなと思います。

3段目

コード進行は | E7 Am | D7 G | Em | F#dim |

1小節目は E7 → Am

E7 はノンダイアトニックコードでEマイナースケールの仲間ではありません。

Em7 でも問題ないでしょうが、E7 にすることで Am へとドミナントモーションをすることができます。

おそらくそうするために、Em7 ではなく E7 になっていると思います。

2小節目の D7 → G もドミナントモーションになっています。

この辺りは「部分的に転調している」と見てもいいと思います。

E7 → Am → D7 → G

この流れはCメジャーの3625とも近いので、3小節目の Em を C に変えても面白いでしょうね。

Cメジャーへの綺麗な転調ができると思います。

4小節目の F#dim について。

ディミニッシュコードには、ある面白い特性があります。

それは、F#dim = Adim = Cdim = D#dim のように、これら4つのディミニッシュコードは同じものなのです。

説明はここでは省きます…。またの機会に。

そして、あるセブンスコードの半音上のディミニッシュコードは、元のセブンスコードの代わりになれます。

ですから、B7 = Cdim = F#dim ということですね。

つまり、ここの F#dim は B7 とも取れるわけです。

4段目の1小節目の Em に向けてのドミナントモーションですね。

3段目を分析すると結構面白いですね。

4段目

コード進行は | Em G | Em C6 B7 | Em | Em7 B7 Em7 |

1小節目は 1→ 3

2小節目の C6 は Am7 と同じです。

なぜなら、○6 = □m7 (□は○の長6度上、短3度下)という法則があるからです。

ですので、2小節目は、1 → 4 → 5 という流れとみていいでしょう。

3小節目の Em へドミナントモーションしています。

4小節目は、1→5→1のドミナントモーションですね。

5段目

コード進行は、歌の1番と2番で違いますが、概ね同じですね。

| Em | B7 |

| Em7 | CM7 B7 |

それぞれ

1 → 5

1 → 6→ 5

となっています。

一番最初の Em に戻るためのドミナントモーションですね。

6段目

歌の3番目のコード進行となります。

| Em B7 Em | Em | B7 | Em |

ドミナントモーションを繰り返す流れになっていますね。

最後はトニックである Em で終わっています。

まとまった感じが出ているのはそのためですね。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

童謡ともあり、シンプルなコード進行でした。

だからこそ、アレンジしやすかったり、老若男女さまざまな年代に親しまれる曲になっていたりすると思います。

でも、ちょっとした仕掛けがあったりして。

さすが名曲は洗練されていますね。

ドミナントモーションとか、トニックとか、ドミナントとか、その辺りの記事も書いてみたいな。

何はともあれ、秋に差し掛かる頃に口ずさみたくなる、日本の名曲ですね。

最近はすぐ冬になってしまいますが、ちいさい秋、みつけたいと思います。